はたらく細胞BLACK 第4話「淋菌襲来編」絶体絶命の状況で吹いた神風

2018年9月1日

昨日は「はたらく細胞BLACK」の問題作、第3話についてお話しました。
↓↓
はたらく細胞BLACK 衝撃すぎる第3話「××編」ぶっちゃけまくり感想
 

結果、ナント宿主の男性の体内に
淋菌りんきん」が侵入することになってしまいます。
 

・・・いやぁ、ブラックですねぇ。
 

というわけで、今日は第4話「淋菌襲来編」についてのお話です。

見た目に似合わず淋しがり屋の淋菌

はたらく細胞BLACK に出てくる外敵は本家よりも基本エグいのですが、中でも「淋菌」は特にスゴいことになってます。。

戦闘力も増殖スピードも凄まじく、白血球たちの健闘も空しく徐々に劣勢を強いられることに。。
 

この淋菌ですが、名前に「淋」が付いているだけあって

さびしいんだよぉ…!」

と叫びながら襲ってきます。
 

初めはインコのように意味なく発言しているのかな?と思っていたのですが、とんでもありませんでした。

なんと、途中から白血球さん達を洗脳しようとしだします。

「そう意地を張らず
 オレたちと仲良くしようぜぇ…」
 
「知ってるぜぇ
 
 あんたら他の細胞たちに
 怖がられ疎まれてんだろ?
 汚れ仕事を押しつけといて
 そりゃねぇよなぁ・・・
 
 本当は淋しいんだろぉ…?」

 
・・・凶暴な上にこの狡猾さ、まさに無敵といった感じです。

しかし白血球たちは、このままでは勝ち目なんて無いことを知りつつも、決して淋菌たちに屈服することなく闘い続けます。

ペニシリンにより淋菌 一網打尽

辺りには白血球の死骸が山のように積み上がり、もう為す術なし、絶体絶命だと思った矢先、異変が起きました。

ナント突然、淋菌たちの細胞壁が崩れ落ち始めたのです。
 

何が起きたかと言うと、宿主が服用したペニシリン(世界初の抗生物質)の効果です。

抗生物質は、菌の細胞壁を破壊することによって菌を退治する働きがあるのです。
 

これにより一気に形勢逆転。

白血球の犠牲は多かったものの、無事淋菌の駆除は完了しました。
 

「抗生物質 不要論」がグラつくほどのインパクト

この話は、抗生物質と言うモノ自体が不要だと考えていた僕の認識を改めさせる程のインパクトがありました。
 

今まで僕は、抗生物質は腸内に住む有益な菌まで全て殺してしまう危険な薬としか考えていませんでした。
 

ですが、性病について言えば、
抗生物質ってすごく重要な役割を果たすのですね。

(その他重篤な菌疾患の場合も同様ですね)
 

一度の失敗で、人生を棒に振ってしまいかねないのが性病です。

子供が出来ない体になってしまうこともあります。
梅毒ばいどくに至っては命に関わります。

いくら自己責任とはいっても、そんなことになっては悔やんでも悔やみきれないと思います。
 

ですがそれが、「抗生物質」で一発で治るというのであれば、どん底に陥った人生を救う確実な光だと思ったのです。
 

まぁ体内の常在菌には本当に申し訳ない話なのですが、こういったケースではいったん「抗生物質」でリセットするしか無いかと。。

抗生物質は万能では無い

とは言ったものの、やはり僕は基本的には抗生物質は反対です。
 

その理由は2つあって、1つ目は先ほどお話した、「体内の有益な常在菌まで全滅してしまうこと」です。

そしてもう1つの理由ですが、ズバリ「耐性菌」です。
 

人類初の抗生物質「ペニシリン」が発明されてからというもの、そこから先は「抗生物質」と「耐性菌」のいたちごっこの歴史でした。
 

要は菌たちも、抗生物質にやられないように必死なわけです。

・薬剤を菌に入らないように、排出するように進化したり
・薬剤が効かないようにDNAを変化させたり
・薬剤が届く前に化学物質を放出し分解したり

とあの手この手で生き延びようとするのです。
 

ただ、これには人類も負けておらず、耐性菌が出来れば、その耐性菌をやっつけるための抗生物質を開発します。
 

これで菌に勝利したと喜んでいても、
その喜びはいつまで続くか分かりません。

耐性菌に対する抗生物質が出来れば、やはりその抗生物質に対応する耐性菌も出てきてしまうものなのです。
 

負の連鎖の原因は、抗生物質の乱発では?

この負の連鎖の原因は、抗生物質の乱発のしすぎも原因の一つだと思います。

日本の現代医療は、タダの風邪にさえ抗生物質を使うということを何十年も続けています。
 

風邪なんてほとんどがウィルスが原因で、ウィルスには細胞壁が無いので抗生物質なんて効くハズがないのですが、念のためなのか、病院の利益のためなのか、抗生物質が処方されてしまうのです。
 

風邪に効かないどころか、腸内環境をメチャクチャにしてしまい、なぜこんな事がまかり通っているのか不思議で仕方ありません。
 

そして問題はそれだけではありません。

抗生物質の乱用が増えれば、
それだけ菌が抗生物質を覚える機会が増えます。

そのことにより、菌が耐性化しやすくなっている状況を作り出しているのです。
 

でもなぁ、、現代医療は成果報酬ではなくて診療報酬だからなぁ。。

患者への影響がどうなるかに関わらず、薬を処方すればするほど病院が儲かる仕組みが根底にある以上、この負の連鎖を断ち切るのは難しいかもしれません。

まとめ

今日のお話をまとめると、

  • はたらく細胞BLACKの「淋菌りんきん」は攻撃力・増殖スピードがハンパなく、白血球たちは絶体絶命!
  • だが、神風により外部から投入された抗生物質のおかげで形勢逆転。見事撃退に成功。
  • 重篤な病のための抗生物質の開発は必要。だが乱用は耐性菌のリスクを高めるだけ。

・・・色々と持論を語りましたが、例えばうちで娘が抗生物質を処方された場合には仕方なく飲ませています。

どうしてかというと、「医師の処方はしっかり守る」という常識派の妻を説得することが難しいからです。
 

僕がガンになった時も、一般的な治療とは別の方に行く僕に対しては「大丈夫かなこの人」という感じでしたし。。
 

「薬は人間の治る力を妨げる」という僕の考えは、なかなか理解を広めることは難しいかもしれません。

でも、そういう考え方もある、そういう選択肢もある、と言うことは、もっともっと世間の人に広がって欲しいなぁと強く思います。
 

それでは、今日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。

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