はたらく細胞『ニキビ』編 アクネ菌を退治した超・非常識な作戦とは?

2018年8月24日

今回はは「はたらく細胞」3巻 14話
『ニキビ』編
についてお話します。


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ニキビの仕組み

今回はまず、現実世界でのニキビの仕組みから見ていきます。

ニキビとは、簡潔に言うと
皮脂で詰まった毛穴で増殖したアクネ菌による炎症
です。

ニキビが出来る大まかな流れとしては、

(1) 皮脂が大量発生して毛穴に詰まる
 ↓
(2) 皮脂を餌とするアクネ菌が毛穴で増殖する
 ↓
(3) アクネ菌が脂肪酸を放出し、炎症(ニキビ)が発生する

となります。
 

それでは、以下で順に詳しく見ていきますね。

(1) 皮脂が大量発生して毛穴に詰まる

まず「皮脂」が発生する原因ですが、以下が挙げられます。

肌の乾燥
意外にも乾燥肌は皮脂が増える原因となります。水分が不足すると肌を守るために皮脂分泌が多くなるのです。
気温上昇
脂の性質上、温度が高くなると肌の内部から流れやすくなります。皮脂は汗のようには蒸発せず、肌に留まり続けることになります。
発汗
汗をかくと、皮脂も一緒に分泌されます。また、汗が蒸発すると肌の水分が奪われるので、余計に皮脂が分泌されることになります。
自律神経の乱れ
ストレスや寝不足により自律神経が乱れると、肌の外部からの刺激などに耐える力が弱くなってしまいます。それを補うため、皮脂の分泌が多くなります。
ホルモンバランスの変化
思春期など、ホルモンバランスの変化により皮脂が大量に出やすい状態が続くことがあります。

これらの原因により大量発生した『皮脂』が毛穴に詰まることが、ニキビ発症の第一歩となります。

(2) 皮脂を餌とするアクネ菌が毛穴で増殖する

肌の常在菌であるアクネ菌は『皮脂』が大好物です。

はたらく細胞 アクネ菌
(↑はたらく細胞の「アクネ菌」です。
  ちょっとエグめなので小さく貼りました)
 

毛穴に皮脂が溜まると、餌である皮脂を求めて
「アクネ菌」が毛穴に大量発生してしまうのです。

(3) アクネ菌が脂肪酸を放出し、炎症(ニキビ)が発生する

アクネ菌は「リパーゼ」という酵素を作り出すのですが、このリパーゼは皮脂を分解して「遊離脂肪酸」を作り出します。

この遊離脂肪酸が炎症を引き起こした状態を「ニキビ」と言います。
 

なお、遊離脂肪酸は血液中にも存在し、多くなると高脂血症となり、放置すると動脈硬化なども招く厄介な物質なのですが、ニキビの発生にも関係があるとは意外でした。

ニキビの予防・改善方法

ニキビの予防・改善には、月並みですけど
泡でやさしく洗顔してあげることが大切だと言われています。
 

・・・とまぁ偉そうに言っちゃいましたが、僕自身はと言うと40歳手前の完全なるオッサン肌。

洗顔なんか超テキトーですし、ニキビ跡だかなんだか良く分からないようなブツブツがあったりしますが、だからといってそれを別に気にもしてません。

気になると言えば、徐々に薄くなっていく頭髪のほうがよっぽど。。
 

とまぁ余談はさておき、そろそろ「はたらく細胞」で出て来た「ニキビ」の話に映ります。

アクネ菌を退治するための超・非常識な作戦とは?

さて、はたらく細胞の「ニキビ編」ですが、ストーリーの冒頭から既にニキビが出来ている状態でした。

毛根を荒らし回る「アクネ菌」、そしていつも通り異変に気付いて駆けつける白血球さんの攻防が始まります。
 

ですが、強大な「アクネ菌」の力の前に白血球さんは一度はやられてしまいます。

アクネ菌にやられる白血球さん
 
・・・谷底に突き落とされる白血球さん、、
 

彼は滅茶苦茶タフなので、こんなことで死んだりはしないのですが、、

勢力を増し続ける「アクネ菌」に白血球さんはあきらめずに挑み続けるも、やはり彼の力だけでは全く歯が立ちません。
 

しかし、そんな白血球さんの勇士に勇気づけられた『毛母細胞』さん達が、「アクネ菌」を倒すために立ち上がります。

立ち上がる毛母細胞さんたち
はたらく細胞 3巻 ニキビ

・・・なぜか帽子まで立ち上がってますね。。
  

ここで彼らがとった作戦が、なんともユニークで非常識なものでした。

何かを全開にしている毛母細胞さん達
はたらく細胞 3巻 ニキビ

めいっぱいひねって何かを全開にしています。

その正体は、

皮脂!
はたらく細胞 3巻 ニキビ

なんと、「アクネ菌」の大好物、
『皮脂』でした!

 

「そんなに皮脂がほしけりゃくれてやるーー」

って言いながら
全力全開で皮脂分泌しまくります。
 

そんなことしたら、
余計アクネ菌が喜んじゃうかと思いましたが、、
 

アクネ菌のセリフは意外にも

「ま まずいっ
 さすがにこの量は溺れてしまう
 ここはいったん避難して・・・」

と嫌がっている様子です。
 

あれ、アクネ菌って嫌気性だから、溺れるなんてありえないと思うんですけど。
 

と心の中でツッコミを入れましたが、皮脂から逃げるアクネ菌に対する白血球さんのトドメの一撃により無事「アクネ菌」は駆逐され、一件落着となりました。 
 
 

・・・そんなばかなーー!
 
 

まぁ、作者の清水茜先生も、このお話では絶対にありえない方法で裏をかいた、ということなのでしょうね。

でもニキビとかアクネ菌の仕組みとか知らないと、信じちゃう人もいる気がするんですけど。。

まとめ

今日の話をまとめると、

  • ニキビは、皮脂で詰まった毛穴で増殖したアクネ菌が放出する「遊離脂肪酸」による炎症。
  • 予防・改善には、泡でやさしく洗顔してあげることが大切
  • はたらく細胞「ニキビ」編は完全に裏をかいており、アクネ菌が大好物なハズの皮脂攻めにするという非常識な作戦だった

でした。
 

そういえば、
「ニキビ」と「アクネ菌」については
スピンオフ作品「はたらく細菌」の方でも題材になっています。


 

こちらの方の記事も、以下でご紹介させていただきました。よろしければご覧ください。
↓↓
はたらく細菌『アクネ菌』本家とは正反対の美少年キャラぷりに仰天!
 

それでは、今日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。

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