はたらく細胞「食中毒編」一番怖いのは腸炎ビブリオ・アニサキスより〇〇
こんにちは、べっちです。
今日も引き続き、マンガ「はたらく細胞」から
「食中毒」編についてお話します。
腸炎ビブリオとは?
まず、「はたらく細胞」に出て来た「腸炎ビブリオ」はこんな形のバケモノでした。
はたらく細胞 2巻 11ページ
一方、実際の腸炎ビブリオはこんな形です。
・・・今回は全く似ていませんね。。
体から出ている多数の細かいべん毛をぎっしり生やしてみたら、あんなフサフサしたバケモノのようなデザインになったのでしょうか?
腸炎ビブリオ菌の特徴
この腸炎ビブリオはどんな菌かというと、海産物に付着している菌で、食べると激しい腹痛、下痢を引き起こす菌です。
腸炎ビブリオの特徴としては、分裂スピードがとても速いことです。
10分に1回分裂するため、1匹の腸炎ビブリオが、4時間半後には1億個を超えるという。。
この菌から発生する毒素は熱に強いため、加熱では防ぐことができないのが難点。
逆に低温には弱いので、生のまま放置せず、冷蔵・冷凍保存することが有効です。
ですが、現在の日本では腸炎ビブリオの例は非常に少なく、それほど心配する必要はありません。
以前は年間8000人近くの患者がいたのですが、1990年代後半には激減し、2008年の患者数はたったの168人だったとのことです。
また、仮に発症したとしても、通常は特別な治療をしなくても数日で回復します。
億単位まで増えて悪さをする菌をやっつけてしまうなんて、体内の免疫系「はたらく細胞」達の力は素晴らしいものなのですね。
寄生虫「アニサキス」とは?
次に、もう一つ食中毒の原因として登場した「アニサキス」について紹介します。
はたらく細胞 2巻 25ページ
そして実物の「アニサキス」ですが、
かなりエグかったので載せるのやめときます。。
まぁ、マンガでも割と忠実に再現されていた、とだけ言っておきます。
アニサキスの特徴
アニサキスは、体長 2cm~3cm の虫で、魚介類に普通に寄生しています。
感染してしまうと、激しい腹痛・嘔吐・腹膜炎などに襲われます。
有名人でも渡辺直美さんや、益子直美さんなどが感染していて、尋常ではない痛みとのこと。
そして、治療法としては開腹手術が必要になることもある恐ろしい病気です。
なので、予防としてはアニサキスが生きた状態の魚介類を食べないことが重要となります。
加熱調理すること、
または、長時間冷凍保存されていることが有効な予防法です。
ですが、アニサキスの患者数も実は非常に少なく、平成28年に126人 だけです。。
もし食べてしまったとしても、「はたらく細胞」で出て来た「好酸球」のように体内の各器官への侵入を食い止めてくれれば発症はしなくて済むので、食べてしまった人全員が発症するとは限らないのですね。
はたらく細胞 2巻 24ページ
また、外食では冷凍保存されていたり、生の寿司の場合はしっかりと取り除かれることが通常ですので、自宅で冷凍されていない生の魚介類をそのまま食べたりしなければ、それほどアニサキスを心配する必要は無いと言えます。
食中毒で多いのは「ノロウィルス」
「腸炎ビブリオ」も「アニサキス」も、年間患者数が100名~200名。
食中毒ってかかる確率低いのかなぁ、と思いそうになったのですが、調べてみると全然そんなことはありませんでした。
「ノロウィルス」、あなたもご存知ですよね。
感染者、どの位いるか分かりますか?
なんと、年間数百万人に上ると言われているのです!
まぁ、無症状の感染者もいますし、軽度であれば病院に行くこともなく治ってしまうのですが、それでも患者数として年間1万人もいるのです。
全ての食中毒患者数の合計は年間2万人なので、半分はノロウィルス患者ということになりますね。
そういえば、うちもノロウィルスで家族全滅した記憶が・・・
症状としては、激しい嘔吐と下痢、そして発熱となります。
こちら、ウィルスを追い出そうとしてくれる免疫の反応であり、通常は2~3日もすれば症状は治まります。
免疫の反応による症状であれば、もう少しお手柔らかに頼みたいなぁ、なんて思ってしまうのですが。。
さて、ノロウィルスの感染源ですが、
↓↓ ように多岐に渡ります。
元はと言えば人間の「ふん便・嘔吐物」が原因だったのですね。
カキに当たるという話も、汚染水が原因だったとは・・・
全く知りませんでした。
予防法としては、
「しっかり手を洗う」
「生ガキを食べない」
に尽きますね。
ノロウィルス感染のうち1~2割は、カキなど2枚貝の生食が原因です。
オイスターバー、僕も何回か行ったことあって、生ガキとっても美味しかったんですが、、ノロウィルスを考えるとカキの生食はやはり怖いですね。。
まとめ
今日の話をまとめると、
- 「腸炎ビブリオ」は激しい腹痛を伴う恐ろしい菌だが、自然治癒するし、感染例も多くないのでそれほど心配する必要はない。
- 「アニサキス」は体内への侵入を許すと開腹手術が必要になることもある恐ろしい寄生虫だが、感染例は少なく、自宅調理時の生食に気を付ければそれほど心配はいらない
- 食中毒でありがちなのはやはり「ノロウィルス」。誰もが感染してもおかしくはない。しっかり手を洗うこと、カキの生食を避けることが重要。
でした。
いずれにしても、生食を避ける、冷凍と加熱、しっかり手を洗う、が食中毒を避けるために重要ですね!
この夏も、食中毒になることなく元気に乗り越えましょう。
それでは、今日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
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