はたらく細胞 公式コミックガイド 幻の傑作読切『細胞の話』に感激!
明日、2018年7月7日 24時~
(つまり 7月8日 0時~)
ついに「はたらく細胞」のテレビアニメが放送開始です!
何日も前からアニメ放送が楽しみでソワソワしているべっちですが、ソワソワしすぎて色々調べていたらナント、はたらく細胞の『公式コミックガイド』が本日から発売 されていることが判明!
コチラです。
↓↓
Amazon:はたらく細胞 公式コミックガイド (KCデラックス)
「おぉ、、これはっ!」
と思って即買いしました!
そして買ってから知ったのですが、この公式ガイドには原作者「清水茜」さんが2014年に第27回少年シリウス新人賞大賞を受賞した時の読切作品、
「細胞の話」
が収録されています。
ラストに収録されていたのですが、
「これはすぐに読みたい」と思い
他のページをすっ飛ばして先に読んでしまいました。
結果、一言で言うと
すごく面白いです!
さすが新人賞大賞だけありますね。
というわけで今日は、「はたらく細胞」公式コミックガイド収録の読切作品『細胞の話』についてお話させていただきます。
『細胞の話』は、ガン細胞と闘う話
まず『細胞の話』がどんな話かというと、人間の体内に出来た「ガン細胞」に免疫細胞達が挑んでやっつける話です。
「はたらく細胞」の本編でも
・「ガン細胞編」(2巻)
・「ガン細胞編Ⅱ」(5巻)
があるのですが、本編が始まる前の読み切り時代から既に「ガン細胞」の話が存在していたのですね。
なお、「ガン細胞編」「ガン細胞編Ⅱ」についてはコチラでレビューしていますので、よろしければご覧ください。
↓↓
・マンガ『はたらく細胞』2巻「ガン細胞」編 感想(※ネタバレ注意)
・はたらく細胞 ガン細胞編Ⅱ感想 制御性T細胞がまさか寝返るなんて!
ガン細胞のビジュアルは、本編と同じくこんなイデタチです。
はたらく細胞 公式コミックガイド 164ページ
うーん、やっぱりエグいですね。。
それにしても当初から「ガン細胞」のデザインが決まっていたというのは驚きでした。
ですが、同じなのは外見だけで、性格は本編の「ガン細胞」とは全く別物。
読切のガン細胞は、「キラーT細胞」や「NK細胞」が言うように「バグリ細胞」そのものといった感じです。
セリフは
「コロス」
「敵は・・・殺す」
「敵・・・4人」
しか言わず、心の無いモンスターのようなキャラです。
本編に出て来たガン細胞はとっても人間味にあふれ、エヴァンゲリオンに出て来た「渚カヲル」君のようなキャラなんですけどね。
また、薄気味悪さは読み切りの「ガン細胞」の方が上で、心臓を「NK細胞」が貫いても全くダメージを受けず、まるでゾンビのような存在。
「こんなヤツにどうやって勝つんだろう」
と見ていて不安になってしまうほどでした。
白血球(好中球)の寿命が現実と同様に短い
本編に出てくる「白血球(好中球)」は、
コチラの「1146番」です。
はたらく細胞 1巻 21ページ
これに対し、読み切りの「細胞の話」に出てくる「白血球(好中球)」は、
コチラの「1116番」です。
はたらく細胞 公式コミックガイド 155ページ
顔も性格も似ていてどちらもイケメンさんなんですけど、番号をみると分かる通り「白血球(好中球)」の個体としては別物です。
これはどういうことかというと、
実際には「白血球(好中球)」は
・血管内で10時間程度の寿命
・血管外の各組織で数日の寿命
と非常に短いことに起因します。
読み切り版では寿命が来た白血球(好中球)は分解され、新たに「1117番」として生まれ変わるところでストーリーが終わります。
ですが、本編の「1146番」は、全く寿命が来るような兆候は見られません。
これはまぁ、物語の主人公がすぐに死んでしまうのでは連載として成り立たないから、本編では別の個体、現実とは異なる設定としたのでしょうね。
それでもやはり、読み切り時の「1116番」から何度も何度も生まれ変わって、本編の「1146番」が登場した、と捉えたい気持ちもあります。
全く別の個体としてはあまりにも似すぎていますし。
もしかしたら「サザエさん」や「ドラえもん」と同じく、本編では時が止まっていて登場人物が成長しない設定なのかもしれません。
そう考えれば、1146番が1116番の生まれ変わりだとしても辻褄が合いますね。
ちなみに、赤血球さん の方は「読み切り版」も「本編」も同じ「Ae 3803番」です。
赤血球の寿命は120日くらいあって割と長く、本編でも引き続き登場できて良かったなぁと思います。
読み切り版は「はたらく細胞」同士の仲悪すぎ!
本編でも「はたらく細胞」同士でウマが合わず、喧嘩する描写は多いです。
(特に「NK細胞」と「キラーT細胞」なんて犬猿の仲ですし)
ですが、読み切り版の『細胞の話』は、その比ではありません。
どういう訳か、「免疫細胞」同士がみんな仲悪い のです。
ガン細胞発見の知らせを受け取った「キラーT細胞」が出動命令を出しても、みんな
・「イヤです」 (B細胞)
・「却下」 (キラーT細胞)
・「やなこった」 (記憶細胞)
と動こうとしません。
その理由は・・・
はたらく細胞 公式コミックガイド 150ページ
普段から仲が悪いというよりは、たまたまケンカ中 だということみたいですね。
細胞達もストレスが溜まっていたのでしょう。
キッカケは分かりませんが、普段から思っていたお互いの不満をぶちまける場面も。。
そもそも今回のガンの原因は宿主の不摂生。
悪い物が体に溜まって、それが細胞達がイライラする原因になってしまっていたのかもしれません。
でも、ガンが出来たということは宿主の体は大ピンチ!
細胞同士でケンカなんてしている場合ではありません。
なんとか皆で協力してほしいと願い、奔走する赤血球さんです。
はたらく細胞 公式コミックガイド 177ページ
必死の想いが通じて、ようやく皆で協力し合う雰囲気になってきました。
その甲斐もあって、最終的には「ガン細胞」の殲滅に成功するのですが、みんなが仲直りできたのも良かったと思います。
険悪なムードを引きずったまま本編突入するのも微妙ですし。。
「はたらく細胞」達の基礎知識も満載!
読み切り版の『細胞の話』は、本編『はたらく細胞』にも増して細胞達の基礎知識が満載です。
というのも、多くの種類の免疫細胞が一気に登場するので、それだけ説明量も必然と多くなっていました。
特に「へぇ~」っと思った内容としては、
- 赤血球のスピード:1分間で体を一周する
- 赤血球のパワー:1日でドラム缶40本分の血液の酸素を運搬する力持ち
- 死んだ血球は骨髄でまた分化されて再生される
ですね。
赤血球って戦闘力は皆無ですけど、運搬に関しては物凄い能力を持っている んだなぁと感心させられました。
「公式コミックガイド」のまだ読んでないページには、他にも細胞達の基礎知識が解説されていると思うので、そちらもじっくり読ませていただこうと思っています。
まとめ
今日のお話、「はたらく細胞」の前身『細胞の話』についてまとめると
- はたらく細胞「公式コミックガイド」では、原作者「清水茜」さんが新人賞大賞を取った時の読み切り漫画『細胞の話』を読むことができる。
- 『細胞の話』のストーリーは、本編でも出て来た「ガン細胞」の話。暗雲を吹き飛ばし、免疫細胞や赤血球の活躍により見事殲滅!
- 本編にも増して細胞達の基礎知識を学べて勉強になる!
でした。
「はたらく細胞」、明日からのTVアニメ放送も楽しみですが、他にも
・「はたらかない細胞」
・「はたらく細胞 BLACK」
などスピンオフ作品の発売も控えていて、
最近すごい盛り上がりです。
こちらも発売されたら即買いする予定なので、面白かったらまたレビューさせていただきますね。
それでは、今日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
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