はたらかない細胞ネタバレ感想 ニート赤芽球の酷すぎるダメ人間ぷり!
マンガ「はたらく細胞」には、
人気爆発に伴い幾つかの
スピンオフ(派生)作品が刊行されています。
・はたらく細菌
・はたらく細胞BLACK
・はたらかない細胞
・はたらく細胞(小説)
今日はこれらのうち
「はたらかない細胞」
についてお話しします。
「はたらかない細胞」とはどんなマンガ?
「はたらかない細胞」というマンガを
一言で言うと、
いい年して働こうとしない「赤血球」のお兄さんのお話です。
はたらかない細胞 1巻 モラトリアム赤芽球
(正確には「赤血球」ではなく、
その前身である「赤芽球」です)
物語の舞台は、
赤血球が子供時代を過ごす「骨髄」です。
「骨髄」とは、骨の中心にある柔らかい部分です。
彼らはここで生まれて
「赤芽球」として子供時代を過ごし、
成長すると
「脱核」して「赤血球」となるのが普通です。
しかし、この「赤芽球」のお兄さんは十分に「赤血球」になれる位に成長したのに、決して「脱核」しようとしません。
というのもこの「赤芽球」、
はっきりいってただのダメ人間、
もとい、ダメ赤芽球。
はたらかない細胞 1巻 モラトリアム赤芽球
いい年して決して働こうとせず、
家に居座り続けるニートと全く一緒です。
「わりー
オレまだやりたい事
見つかってねーんだ」
なんて言うんですが、
赤芽球は脱核して赤血球になる以外に
選択肢なんて無いんですけどね。。
育ての親である
「マクロファージ」さんは
そんな赤芽球クンをなんとか脱核させようとあれやこれやと策を練ります。
はたらかない細胞 1巻 アーティスト
しかし、骨髄に居座ろうとすることにかけては赤芽球クンの意思は堅く、マクロファージさんの試みは常に失敗。
そして、類は友を呼ぶと言いますか、そんなダメ赤芽球クンの周りには他にも脱核しようとしない赤芽球が何人も集まっています。
これにはほとほとマクロファージさんは困り果てている、というのが日常です。
どうなる赤芽球クン達の運命!
はたらかない細胞の1巻は、こんな感じで
- なんとか赤芽球を脱核させて骨髄から出て行かせたいというマクロファージさんの努力
- あの手この手を尽くしたところで意地でも脱核せず骨髄に居座ろうとする赤芽球クン達
の攻防が繰り広げられるドタバタ劇が繰り返されます。
ぶっちゃけた話、
話のスケールはもの凄く小さいです。
なにせ骨髄の中だけで話が繰り返されていて、そこから一歩も出ないんですから。。
本家のはたらく細胞や
はたらく細胞BLACK みたいに、
体に大ピンチが起きるわけでもありません。
正直、「はたらかない細胞」というコンセプトだったらドラマティックな話になりようがないのかな、とも思いました。
「うーん、この題材でマンガを書くと
事件なんて起こりようもないのかなぁ。。」
なんて思いながら読み進めていたのですが、
1巻のラストで、
ようやく話に動きがありました。
それは、マクロファージさんが
同僚のマクロファージさんに
赤芽球クンのことを愚痴った時のことです。
なんと、同僚の話によると
「マクロファージは不出来な赤芽球を処分することが出来る」
ということなんです!
処分というと、つまり殺してしまうことができるということなんですね。
マクロファージさんは、一向に脱核してくれない赤芽球クンのことを、まさに
『可愛さ余って憎さ100倍』
な存在に思っています。
でも、マクロファージさんは、彼のことを憎らしいと思う気持ちはハッキリと認識していますが、実は愛情の気持ちもあるということは自分自身あまりよく分かっていない様子。
このままあやふやな気持ちのまま、
同僚の言うとおりニート赤芽球クンを手にかけてしまうのか?
いやまさか、それは無いなとは思いつつ、
だからといって話がどうやって展開していくのか?
・・・今後の展開が
とても楽しみになってきました!
まとめ
今日の話をまとめると、
- 「はたらかない細胞」はニートの赤芽球クンと、育ての親マクロファージさんの、脱核をめぐったドタバタ劇
- いかんせん骨髄の中だけで繰り返される話なので、ドラマティックさには欠ける。
- と思っていたら、一巻のラストでまさかのニート赤芽球君ピンチな展開に!
でした。
うーんでもなぁ、マクロファージさんが本気になったところで赤芽球クンが心を入れ替えてはたらく気になるとも思えないしなぁ。
万が一心を入れ替えて脱核してしまったら、「はたらかない細胞」じゃなくてもはや「はたらく細胞」になってしまうし。
でも、結局事件を経た後にも骨髄で自堕落を繰り返す生活のまま何も変わらないとしたら、それはそれで彼らしいけれど、物足りないような気がしないでもありません。。
それでは、今日も最後まで読んでいただきどうもありがとうございます。