はたらく細胞『緑膿菌』小物感あふれるモブ敵。趣味は弱い物イジメ…

2018年9月7日

今日は『はたらく細胞』の中でも
小物感満載の敵キャラ
『緑膿菌』
についてお話します。


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弱い者にはトコトン強い、卑劣なイジメっ子。

はたらく細胞に登場した
緑膿菌は、敵キャラの中でも
最も弱い菌でした。
 

そのくせ、
自分よりも弱い相手には
トコトン強い。

弱い者いじめが大好きな
卑劣極まりない
最低ヤローでした。

はたらく細胞 緑膿菌1
はたらく細胞 2巻 赤芽球と骨髄球

 

しかし、その実力は
全く大したことありません。

白血球に見つかり次第
抹殺されるのが常です。

はたらく細胞 緑膿菌2
はたらく細胞 2巻 赤芽球と骨髄球

 

・・・はたらく細胞では
こんな風にロクでもない
小物の敵キャラとして描かれましたが、

現実世界の緑膿菌は
どんな菌なのでしょうか?

栄養素も酸素もいらない!どこにでもいるありふれた菌

緑膿菌は、
土の中、水の中、海の中など、
自然界のあらゆるところにいる菌です。

人間の腸にも常在菌として
生息しており、
健康な人の腸にも15%くらいの確率で
存在します。

緑膿菌が栄養を採らなくても生きていける理由

また、緑膿菌はとても生命力の強い菌で、
作中でもこんなことを言っていました。

はたらく細胞 緑膿菌3
はたらく細胞 2巻 赤芽球と骨髄球

 

まず「酸素」についてですが、
緑膿菌は、通常であれば
酸素を使う呼吸を行います。

そして、緑膿菌は、
酸素による呼吸により
エネルギーを産生することができます

これにより、緑膿菌は
外部からの栄養が
なくても生きていけるのです。

酸素が無くても、硝酸があれば呼吸できる

また、緑膿菌は「酸素」が無かった場合でも
「硝酸」があれば呼吸することができます。

「硝酸」とは、非常に強い酸で、
「塩酸」「硫酸」と共に、
「強酸御三家」として有名な物質です。
 

ちなみに、塩酸と硝酸を
3対1の割合で混ぜると、
「王水」となり、
これは金すらも溶かす強力な物質です。
 

そんな強い酸性の物質を
生きるための呼吸に使えるなんて、、
緑膿菌ってスゴイ生命力ですね。

やはり現実でも強くはない緑膿菌

はたらく細胞でも
弱キャラの緑膿菌でしたが、
現実でも決して強い菌ではありません。
 

自然界にありふれた菌
というだけあって、
感染自体は日常的にありえます。

ですが、免疫が正常に働いている
健康な人であれば、
まず発症することはありません。

これを、
日和見ひよりみ感染症
と言います。
 

ただし、宿主の免疫力が弱っている人の場合は、
重度の病原性を発揮することがあるので、
必ずしも無害な菌とは言えません。

薬剤に強いため、院内感染が多い

緑膿菌の特徴として、
薬剤に強い、ということが
挙げられます。
 

これは、元々の緑膿菌の性質でもありますが、
それだけではありません。

腸内で常在菌として生息するうち、
薬剤として投入された抗生物質に対して
耐性を持つようになってしまった

という経緯もあるのです。
 

ここで困るのが、
院内感染の問題です。
 

病院では、日常的に
抗生物質を使われるので、
薬物耐性を持った緑膿菌が
どうしても増えてしまいます。

これにより、体内から出て来た
耐性緑膿菌が、医療器具などを経由して
他の患者さんに感染してしまうのです。
 

そうなると、仮に
免疫力の弱った患者さんに感染した場合、
薬物耐性により抗生物質も効かないため、
重症化してしまう恐れがある

というわけなのですね。

家庭ではそこまで神経質にならなくても大丈夫

とはいえ、家庭では
そんなに緑膿菌に対して
神経質になる必要は無いのでは?

というのが僕の意見です。

そもそも緑膿菌は、
太古の昔から自然界にあって、
人間とも共生してきた菌です。
 

そして、これは他の菌にも
言えることですが、、

殺菌なんてしなくても、
煮沸消毒なんてしなくても、
人間は何十万年も続いてきた種族なんです。
 

それを、神経質にも
ハンドソープに殺菌成分が入るようになったのは
たったここ数十年の話です。

僕が子供の頃は、
殺菌成分の入ったハンドロープなんて
存在しませんでした。
 

肌には、肌のために役立ってくれている常在菌も
生息しています。

こんな風に躍起になって殺菌したところで、
肌の常在菌が根こそぎ死んでしまい、
肌荒れの原因になるだけなのではないか?
と言うのが僕の考えです。
 

もちろん、帰宅後の手洗いうがいは重要です。

でも、殺菌成分の入ったハンドソープは、、
ちょっとやり過ぎなんじゃないかなぁ、
現代日本・・・

まとめ

今日のお話をまとめると、

  • はたらく細胞の『緑膿菌』は、弱いくせに、さらに弱い者をいじめる卑劣な細菌
  • 現実世界の『緑膿菌』は、攻撃力こそ弱い者の、その生命力はすさまじい。なんと、酸素も栄養も無い状態で生きていける
  • 家庭では、それほど神経質にならなくてよいと僕は考えている。殺菌成分の入ったハンドソープは主流だが、ちょっとやり過ぎでは?

でした。

それでは、今日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。

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