はたらく細胞「肺炎球菌編」。ワクチンはむしろ逆効果だ!と僕が思う理由

2018年6月25日

こんにちは、べっちです。

以前、マンガ「はたらく細胞」についていくつかのエピソードをレビューさせていただきました。
↓↓
マンガ「はたらく細胞」カテゴリ

その「はたらく細胞」ですが、来月からテレビアニメが始まります。
 

今分かっている情報だと、放送予定は
2018年7月7日(土)24:00~
TOKYO MX、BS11、とちぎテレビ、群馬テレビ

となります。

(うちはフレッツテレビの首都圏エリアなので TOKYO MX が 9CH で見れそうです)
 

というわけで今日はテレビアニメの予習も兼ねて、
「はたらく細胞」についてお話させていただきますね。

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肺炎球菌ってこんな形

まず、「はたらく細胞」に登場する「肺炎球菌」はこういう人物(?)です。

「はたらく細胞」に登場する「肺炎球菌」
はたらく細胞 1巻 35ページ

ずいぶんと強そうですが、免疫が正常に働いている状態であれば、そんなに恐れる存在ではありません。

実際、「はたらく細胞」でも免疫系統の仕組みによりしっかり体外に排出されましたし。
 

一方、こちらは本物の肺炎球菌の電子顕微鏡画像です。

本物の肺炎球菌の電子顕微鏡画像
出典:Wikipedia

おぉ、見事に全然似てませんね!

この画像から、あのスリムなデザインのキャラクターになるなんて、プロのマンガ家さんの想像力というかデザイン力って凄まじすぎます。

肺炎球菌が原因の病気 肺炎、その他

「肺炎球菌」が原因となる病気として、「はたらく細胞」の中ではこのような解説があります。

肺炎球菌が原因の病気
はたらく細胞 1巻 19ページ

主なものとしては、「肺炎」 なのですが、それ以外にも「肺炎球菌 菌血症」、そして進行すると「髄膜炎」 という恐ろしい病気になることもある、とのことです。

このうち「髄膜炎」は、発症してしまうと致死率が非常に高い病気であるものの、現在の日本においては発症例は多くはありませんので、それほど恐れるほどの病気ではありません。

具体的な数値としては、国立感染症研究所のデータでは、2012年に 318例 となっています。
国立感染症研究所 IDWR 2012年第16号

若いうちの肺炎は治る病気

僕の母はガンにかかる前に、肺炎にかかって結構大変な思いをしていました。

風邪を重症化したような症状で、何週間も寝込んでいたのを思い出します。
 

ですが、若いうちの肺炎は、基本的には治る病気です。

肺炎の死亡者数の97%は、65歳以上の高齢者となっているためです。

肺炎の死亡者数の97%は、65歳以上の高齢者
出典:国立感染症研究所(PDF)

若いうちは、肺炎球菌を免疫でやっつける力が強いので、発症したとしても死に至るケースは多くないというわけです。
 

肺炎で高齢者の方がどれくらい亡くなっているのか

肺炎の年間死亡者数を年代別に見てみると、
 
・49歳まで 628人
・50歳~64歳 2,603人
・65歳~74歳 9,728人
・75歳以上 106,331人
——————–
合計 119,300人
 
となります。(2016年)
(出典:健康長寿ネット 高齢者の死亡原因

 
なお、
・がんの年間死亡者は、372,986人(2016年)
・全体の年間死亡者数は、1,307,748人(2016年)

高齢者の方の肺炎で亡くなる方の多さが分かる統計です。
 

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高齢者の肺炎の原因は、8割以上が『誤嚥』

高齢者の肺炎の原因の内訳を調べてみたところ、予想外の事実が分かりました。

75歳以上の人の肺炎の原因の8割以上が、『誤嚥』だというのです。

(誤嚥とは、食べ物などが気道に入ってしまうことです)
 

そういえばうちの祖母も、誤嚥による肺炎が原因で亡くなりました。

それまでは割と元気だったのに、誤嚥により肺炎となり、その後は数か月で逝ってしまいました。。
 

若い人の肺炎の主な原因は「肺炎球菌」ですが、高齢になると「誤嚥」が肺炎の主な原因になるほど飲み込む力が減ってしまうのですね。。

今年71歳となった父も、そろそろ誤嚥が心配な歳です。。
 

高齢者の肺炎球菌ワクチンについて考える

最近になって、高齢者の肺炎球菌ワクチンのCMを良く見るようになってきました。

ですが、高齢者の肺炎の主な原因は、先ほどお話した通り「誤嚥」です。
 

また、感染が原因となる肺炎の原因は「肺炎球菌」以外にも「マイコプラズマ」、「インフルエンザ」などがあります。

そのうち、「肺炎球菌」が原因となる肺炎の割合は、25%足らずです。

出典:「肺炎球菌ワクチンって私にも必要?」
65歳以上の方は必読!知っておきたい肺炎について

つまり、75歳以上の「肺炎球菌」が原因となる肺炎の割合は、
「誤嚥」以外の2割の25% なので、5% となります。

年間の死亡者数に当てはめると、
75歳の肺炎死亡者数 106,331人 の 5% なので、
約5千人(推定)です。
 

・・・これって、必ずしも肺炎球菌ワクチンを受けた方が良いほどの数値でしょうか?

・ワクチンが全員に効く訳では無いこと
・多少なりとも副作用があり、重篤な副作用も報告されていること
・薬による本質的な免疫力の低下

を考えると、むしろ肺炎球菌ワクチンは受けないほうが良いのではないか?と僕は考えます。
 

まとめ

今日の話をまとめると、

  • 肺炎球菌は、肺炎の原因となる菌だが、免疫が正しく働いていればそれほど恐ろしい金では無い
  • 高齢者の肺炎の主な原因は、感染ではなく「誤嚥」
  • 肺炎球菌が原因で亡くなる高齢者は毎年5千人(推定)。ワクチンが必ずしも必要かは疑問。

それでも毎年5千人亡くなっているので、あなたは
「決して少なくは無い、肺炎球菌ワクチンは受けた方が良い」
と考えるかもしれませんね。

それはそれで、知った上で冷静に判断されたのであれば良いと思います。
 

ですが、こういった統計的な情報が前面に出て来ず、不安だけを煽るようにワクチンのCMがバンバン流されていることは問題だと思います。

ただワクチンを売りたいだけじゃないか?
とさえ思ってしまうのは僕だけでしょうか。。

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