アニメ「はたらく細胞」5話 スギ花粉アレルギーの諸悪の根源はコレ!
アニメ「はたらく細胞」の第5話は「スギ花粉アレルギー」。
原作マンガでは第2話なので、
「季節外れなので
アニメではスキップされたのかな?」
と思ったのですが、
意外にもこのタイミングでのアニメ放送となりました。
「スギ花粉」登場!
原作マンガでのスギ花粉初登場シーンはコチラ。
はたらく細胞 1巻 66ページ
赤血球さんと比べてかなり大きいですね。
アニメ版だとカラーなので黄色なのですが、
これはスギ花粉のイメージ通りの色です。
はたらく細胞 アニメ 5話 スギ花粉
↑↑ 赤血球さんの背後から登場してきたスギ花粉ですが、なんだか可愛らしいですね。
ただ、この後巨大化して大変なことに・・・
はたらく細胞 アニメ 5話 スギ花粉
ただ、実際の顕微鏡画像を見ると、
イメージとは異なり黄色では無いようです。
・・・言われなければ「花粉」だなんて
絶対分かりませんね。
普通の細胞や単細胞生物と全く区別付かないです。
スギ花粉の大きさは?
スギ花粉の大きさは直径「30μm」。
1mm の 1000分の3 ほどの小さな生殖細胞です。
ちなみに赤血球の大きさはコチラ。
出典:Wikipedia
血小板はコチラです。
出典:Wikipedia 血小板
※青く映っていますが、実際には黄色をしています。
大きさについてまとめると、
・スギ花粉の直径が「30μm」
・赤血球の直径が「7~8μm」
・血小板の直径が「2μm」
ですね。
つまり、スギ花粉は
赤血球や血小板と比べると数倍~10倍以上も大きい
ということになります
「はたらく細胞」ではまるで巨大なバケモノのようにスギ花粉が描かれていますが、赤血球や血小板から見たら、まさしくバケモノのような存在かもしれません。
花粉症、誰が犯人か?
スギ花粉自体は人体にとって無害なものですが、
・B細胞が放出する「IgE抗体」
・マスト細胞が放出する「ヒスタミン」
などが原因となり、鼻粘膜の地殻変動、涙による洪水など、体内は大変なことになります。
その後、体内では
「こんなことが起きたのはお前のせいだ」
と責任をなすりつけあう始末。。
はたらく細胞 原作 2巻 スギ花粉
アニメ版では、原作マンガには無かったB細胞とマスト細胞の罵倒し合いもあってメチャクチャ面白かったですね!
はたらく細胞 アニメ 5話 スギ花粉
B細胞:「マニュアル通の仕事しかできないのかよぉ、肥満細胞!」
マスト細胞:「その名前で呼ばないで!B細胞のBはバカのBでしょ!」
B細胞:「なんだとテメー!!」
マスト細胞:「うるさいっバーカバーカ!」
B細胞:「やるかこのー!」
・・・まるで子供のケンカです。。
でもですね、そもそもの話
スギ花粉を「外敵」とみなして
攻撃指令を出したのはこの人、
「ヘルパーT細胞」です。。
はたらく細胞 原作 2巻 スギ花粉
この秘密兵器というのが、
IgE抗体を産生、放出する
「B細胞」クンですね。
それではヘルパーT細胞が諸悪の根源ということになってしまいますが、果たして本当にそうでしょうか?
「はたらく細胞」ではヘラヘラしてますが、ヘルパーT細胞だって自らの仕事を責任を持って遂行しているだけなのです。
むしろ彼が働かなくなってしまっては、雑菌が侵入してきた時にB細胞やキラーT細胞など、免疫の精鋭部隊が出動できなくなってしまします。
おおもとの原因は、活性酸素
ヘルパーT細胞がどうして無害であるはずの花粉を外敵と判断してしまうのか?
これについて興味深いHPを見つけました。
↓↓
花粉症と酸化ストレスについて | 岐阜大学 ライフサイエンスリサーチセンター 抗酸化研究部門
このHPによると、花粉症の原因は
免疫バランスの崩れ。
そして免疫バランスの崩れの原因は、
酸化ストレス物質(活性酸素)
とあります。
もう少し具体的にいうと、活性酸素により免疫バランスを取る「制御性T細胞」がダメージを受けることにより、ホコリや花粉に反応する「ヘルパーT細胞」の一種「Th2細胞」が異常に増えてしまうため、ということなんですね。
つまり、
諸悪の根源は「活性酸素」
ということなのです。
活性酸素って、老化や動脈硬化、ガンなどの原因として知られていますが、花粉症の原因にもなっていたのですね。
活性酸素から身を守るためには?
一つ注意として、活性酸素は適量であれば、体内にもともと備わっている「抗酸化作用」により除去されるため、問題にはなりません。
むしろ、活性酸素は感染予防や血流確保にも役立っている、体にとって重要な物質でもあるのです。
問題なのは、活性酸素が必要以上に増えすぎてしまうことです。
そして現代社会は、どうしても体内の活性酸素が増えやすい状況になりがちです。
活性酸素の原因としては、
・食べ物
・ストレス
・薬剤
・大気汚染
・タバコ
などです。
花粉症と食生活
この中でも特に、花粉症の大きな原因となっているのが食べ物です。
花粉の飛散量が増えるに従い日本人に増えてきたのは食生活の欧米化です。
具体的には、
・肉類の多食
・乳製品
・添加物
などが花粉症悪化の原因として指摘されています。
・・・まぁ僕自身も30年来の花粉症で、肉も大好きですし、生活の中で添加物を避けることの難しさも感じています。
他にも僕、アトピーや喘息も持っていますし、何よりも元ガン患者です。
なので、なかなか完璧にはいかない部分もありますが、それでも食生活にはかなり気を付けています。
というわけで、僕自身が花粉症を克服して、ブログを読んでいただく方にコツなどを伝えることができたらいいなぁ、と考えています!
まとめ
今日の話をまとめると、
- スギ花粉は非常に小さい生殖細胞だが、人間の赤血球や血小板と比べると何倍も大きい。
- 元々人体に無害なハズが、活性酸素により免疫のバランスが崩れることによりスギ花粉アレルギー(花粉症)が発症する。
- 活性酸素を防ぐ為には、食生活の改善などが重要。僕自身も日々実践中。
でした。
なお、花粉症の詳しい仕組みなど、下記の記事でお話していますのでゼヒ合わせてご覧くださいね。
↓↓
漫画『はたらく細胞』 擬人化キャラ物語でスギ花粉症がよく分かる!
また、アニメ版のステロイドについての記事はコチラです。
↓↓
はたらく細胞 ステロイドやば過ぎ!ここまでTVアニメで見せて平気?
それでは、今日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
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