キラーT・ヘルパーT細胞の青春が激アツ!はたらく細胞「胸腺細胞編」
こんにちは、べっちです。
今日は、「キラーT細胞」と「ヘルパーT細胞」の青春時代が眩しすぎる「はたらく細胞」胸腺細胞編についてお話します。
キラーT細胞とヘルパーT細胞のくされ縁
キラーT細胞とヘルパーT細胞、ですが、「胸腺細胞編」の冒頭で何やら喧嘩をし始めます。
はたらく細胞 3巻 63ページ
立場上は、
「ヘルパーT細胞」が司令官
「キラーT細胞」が戦闘員
と、明確な上下関係があるのですが、「キラーT細胞」は食い下がり上司の言うことを聞こうとしません。
それもそのはず、実はこの二人は「胸腺」という名の施設で共に訓練を受けた同級生だったのです。
胸腺での訓練はどんなもの?
「はたらく細胞」では、こんなコワモテの鬼軍曹が現れて「未熟胸腺細胞」達を訓練しています。
はたらく細胞 3巻 65ページ
しかし、ただ訓練するだけではありません。
実はこの後、実際にT細胞になれるのは 2~3% のみで、残り殆どの「未熟胸腺細胞」はナント死滅させられてしまうのです。
具体的には、「正の選択」「負の選択」により、厳しい選別が行われます。
それでは、順に見ていきますね。
正の選択
「正の選択」とは、「MHC」と呼ばれる分子を認識できる細胞を選択してT細胞として残し、そうでない細胞を死滅させてしまうことです。
「MHC」とは、免疫細胞が異物を異物として認識できるようになるための材料として必要となる糖タンパク分子です。
負の選択
「負の選択」とは、抗原に対して強く反応しすぎる細胞を不合格とし、これまた死滅させてしまうことです。
抗原に対して反応するのは良いことのようにも思えますが、無害なものにまで強く反応してしまい、逆に体を痛めてしまうのです。
例えばアレルギーや自己免疫疾患は、無害なものに反応しすぎて強い症状が出てしまう典型的な例といえます。
無事合格した2人
訓練中、表面上は終始、仲の悪い同士の2人にしか見えませんでした。
ところがある日、森の奥で自主練している「キラーT」を、偶然「ヘルパーT」が見つけます。
はたらく細胞 3巻 75ページ
弱っちくて話にならないと思っていた「キラーT」が人知れず努力している姿を見たことにより、「アホか」と言いつつも、この後どうも情が移っていったたようなんですね。
そして、抜き打ちで行われた「正の選択」「負の選択」では、「ヘルパーT」の手助けにより「キラーT」はなんとかテストに合格することが出来ました。
しかし、、
ザ・青春のカウンターパンチ
助けてもらってまぐれで受かった「キラーT」は、この後 T細胞としてやっていけるかどうか不安になります。
でも、ウジウジしている「キラーT」に対し、「ヘルパーT」は突き放すような冷たい態度。
そして、「お前に俺の気持ちがわかってたまるか!」と「キラーT」が「ヘルパーT」に殴りかかろうとしたところ、
はたらく細胞 3巻 88ページ
見事にキマりました。ザ・青春のカウンターパンチです。
「自分の弱さと向き合ったんなら
いい加減覚悟を決めろ!」
と、ヘルパーTからの力強い励ましが入ります。
そして2人は、男同士の深い友情で結ばれることになります。
それにしても男同士って、こんな風に青春時代に殴り合いの喧嘩をして、その後何故か固い友情に結ばれるってこと、マンガとかで良くありますよね。
僕自身も、ここまで激しいヤツはありませんけど、大学時代に本気でぶつかった相手とは今でも大事な友人としてつながっている経験はあります。
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イザという時に頼りになるのは、仲の良い友人というより、○○な友人
この年になると、なかなか新しい友人って難しいですので、古くからの友人はやっぱり大事にしていきたいものです。
まとめ
今日の話をまとめると、
- 免疫細胞「キラーT細胞」「ヘルパーT細胞」は、未熟時代に「胸腺」で訓練を受ける
- 胸腺では「正の選択」「負の選択」により選別され、実際にT細胞になれるのは全体の2~3%程度。残りの大部分は死滅させられてしまう
- 男同士って何故か、殴り合いなど本気のぶつかり合いにより、その後固い友情が結ばれることがある。
でした。
なお、キラーT細胞については、さらに以下の記事で掘り下げてお話しています。ゼヒゼヒご覧くださいね。
↓↓
はたらく細胞の熱血漢『キラーT細胞』厳しさの裏には熱きハートが!
それにしても、全体の2~3%しかT細胞になれず、残りは全て死んでしまうなんて、免疫細胞の世界は本当に過酷なのですね。。
それに比べて今の日本社会は本当に平和そのものです。
いくら失敗しても命まで取られることは無いのだから、一度きりの人生、もっとチャレンジ精神旺盛でもいいかなぁ、なんて思いました。
それでは、今日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
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