はたらく細胞 ガン細胞編Ⅱ感想 制御性T細胞がまさか寝返るなんて!

2018年8月15日

読み進めていたマンガ「はたらく細胞」ですが、5巻にナント、ガン細胞編の続編がありました。

前回のガン細胞編のお話はコチラです。

はたらく細胞 2巻 ガン細胞編
 

今回もなかなか考えさせられる内容でしたので、ご紹介させていただきますね。

※一部ネタバレを含みますのでご注意お願いします。

免疫がガン細胞へ攻撃するのを抑制する仕組みが存在する?!

免疫って本当に奥深いです。

今回の話では、本来であれば協力し合って
ガン細胞をやっつける免疫細胞同士が、
仲間割れしてしまうのです。
 

ガン細胞側に回ってしまうのは、
「制御性T細胞」
です。

知的で戦闘力もずば抜けて高い、
チャーリーズエンジェルみたいなお姉さんです。
 

そんな伏線はあるにはあったのですが、
まさか彼女が敵に回ってしまうなんて。。

しかもキラーT細胞と制御性T細胞は
同じ胸腺細胞で訓練を受けた同級生です。

まるでスパイ映画みたいな展開に、
ハラハラドキドキです。
 

そして、NK細胞、キラーT細胞、好中球が束になってかかっても、彼女の前では為す術がありません。

最終的には情にほだされる形で彼女は味方に付いてくれる訳ですが、それにしても興味深いのはやはり、「制御性T細胞」の性質です。
 

僕は今まで、免疫系はガン細胞を見つけたら退治してくれるありがたい存在だと単純に考えていたんですけど、必ずしもそうでは無かったんですね。

制御性T細胞は物語中、
「ガン細胞は自己の細胞のミスコピーなので、外敵ではない」
と判断し、白血球のガン細胞への攻撃を阻止するのです。
 

実際に調べてみても、確かに制御性T細胞は、免疫がガン細胞を攻撃するのを抑制する働きがあるようです。 

制御性T細胞は、通常は免疫の過剰反応を抑え、リウマチなどの自己免疫疾患を防ぐ大事な役割を持っています。

しかし、相手がガン細胞となると話は厄介で、制御性T細胞はガンを守る方に働いてしまうことがあるのです。
 

「がん細胞」のセリフにもありましたが、
あくまでも「制御性T細胞」は裏切った訳では無く、
それが彼女の仕事、というわけです。

体を守るための免疫の仕組みが、
逆に体を守ることを阻害することもあるなんて、、

なんだか皮肉なことですね。。

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制御性T細胞も薬で制御?!

ガン細胞は、仲間になってくれるこの制御性T細胞を盾にして、どんどん進行していってしまうこともあります。

それに対して、最新の現代医療がどのように対応しようとしているかというと、「免疫療法」です。

要は「薬」の力で、
制御性T細胞の活性を抑えたり、
ガンを叩く他の免疫細胞を強化したりする
のですね。 
 

でも僕には、この薬を使った対処方法は問題を余計にややこしくしているように見えます。
 

制御性T細胞を弱体化させてしまったら、誰が免疫系の暴走を止めるのでしょうか?

今度は逆に自己免疫疾患になってしまうのではないでしょうか?
 

それとも、制御性T細胞のガンを守る性質だけを薬で抑制できる、とでも言うのでしょうか?

もしそれができたとして、今度はどんな副作用が出るのでしょう。
 
 

一方、薬で免疫を強化する方法ですが、それって細胞へのドーピングですよね。。

そんな風にパワーアップさせられた細胞には、やはり無理が生じてくるのではないでしょうか?
 

人類は今まで何十年もガンに薬で立ち向かい、結局いまだに何一つ決定打を見出せずにいます。

それどころか、薬の副作用により事態を悪化させ続けていると思います。
 

いつまで人類は、この悪循環は続けるつもりなのでしょうか?

どこかで方向転換しないと、人間という生物がどんどん弱体化していってしまう気がしてなりません。
 
 

・・・そうは言っても、いきなり大きな流れは変えることはできませんね。。

まずは、こういう考え方があるっていうことを僕は多くの人に知って欲しいです。
 

知った上で、どういう選択をするかは自由だと思います。

ですが、今の日本って、あまりにも薬とか添加物が常識になりすぎていて、僕みたいな考え方が入り込む余地がない気がするんですよね。。
 
 

というわけで、まずはこのブログを読んでいただいている読者さんにだけでも知っていただきたいなぁと、心から思っています。
 
僕がガンにかかってから、
・どんな風に克服してきたか?
・再発防止のためにどんなかとに気をつけているか?
下記でお話していますので、ぜひご覧くださいね。
↓↓
大腸ガン体験談 僕がガンを克服し再発予防してきた全てをお話します

終わりに

今回の「はたらく細胞」の「ガン細胞」編は、制御性T細胞のエピソード以外も見所満載で、とても読みごたえがありました。

ガン細胞が言った、

  • 細胞同士(今回の場合は主に免疫細胞とガン細胞)が殺し合う不幸な連鎖を繰り返すなら、こんな体は滅びた方がよいのではないか?
  • たった一つの体のために、60兆個の細胞たちが犠牲になってもいいのか?

の言葉には、FFとかドラクエみたいなファンタジー要素もあって親しみやすかったです。

と同時に、僕の体を守ってくれる細胞には感謝しなきゃなぁと思いました!
 

その中でも、制御性T細胞の部分はファンタジーではなく、物凄いリアリティーを感じたので、記事の中心としてお話させていただきました。 
 

それにしても、「ガン細胞」編はさらなる続編あるのかなぁ。

もう最新の5巻まで読み切ってしまったので、続編があったとしてもだいぶ先になってしまいそうです。
 

ちなみに6巻の発売日は、未定とのことです。
次の巻も楽しみだなぁ。
 

なお、ガン細胞編については以下の記事でもお話していますので、よろしければご覧ください。
↓↓
大腸ガン経験者の僕が語る「はたらく細胞 がん細胞編」と免疫の力。
 

それでは、今日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。

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祝!はたらく細胞 アニメ化記念
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