マンガ『はたらく細胞』2巻「ガン細胞」編 感想(※ネタバレ注意)

2018年8月19日

少し前に、花粉症の仕組みが分かりやすく表現されている『はたらく細胞』というマンガのお話をしました。
↓↓
漫画『はたらく細胞』擬人化細胞キャラの物語で花粉症がよく分かる
 

引き続きこのマンガを読み進めていたところ、第2巻に『ガン細胞』の話がありました。

ガンはこのブログのテーマでもありますし、なかなか考えさせられる深い内容だったので、今回記事として取り上げさせていただきます。
 

※ネタバレを含みますので、ご注意お願いします。

ガン細胞と免疫細胞の対決!

『ガン細胞』編のあらすじとしては、正義の味方である白血球たちがガン細胞と戦い、途中ピンチになりながらも最後にはガン細胞に勝利する、という内容です。
 

興味深かったのは、抗がん剤や手術など、外部からの刺激は一切なく、免疫細胞たちの力だけで強力なガン細胞をやっつけたことです。
 

細胞の中でも、ガン細胞の駆除を得意とする NK細胞 については、マンガでもかなりの強力キャラでした。

理不尽な暴力系ヒロインで、NK細胞の性質どおり笑うとパワーアップするという作り込まれたキャラ設定も面白いです。
 

他にも、キラーT細胞、B細胞、好中球など、さまざまな免疫細胞が対決の場に集結し、人間の体にはガンでさえ治す力が元々備わっているということを、とても分かりやすく描かれていました。
 

抗がん剤が投入されていたらどうなったか?

マンガでは免疫細胞たちの力だけでガン細胞を撃退しますが、もしここに抗がん剤が投入されていたらどんな展開になったでしょうか?

もう出版されているマンガなので、完全に「たられば」の妄想になりますが、僕は以下のように考えます。
 

抗がん剤を投与されると、
ガン細胞も免疫細胞も一般細胞も
壊滅的な状態に。
 
 
しかし、ガン細胞は
全滅したかのよう見えて
少数の強力なガン細胞はしぶとく生き残っていた。
 
そして徐々に力を取り戻していく。
 
 
一方、免疫細胞の方は
抗がん剤によって一掃され、
戦う力がもう残っていない状態に。。
 
 
こうなると
免疫細胞はガン細胞に勝ち目は無く、
人間の体という世界自体が終わってしまう、
という悲しい結末に。。
 
そして残念ながら、
主人公である赤血球(♀)も
好中球(♂)も死んでしまうことに。

 

・・・こんな悲劇的な終わり方、
絶対イヤです。。ありえません。。

(まぁ、派生作品の「はたらく細胞BLACK」だと
 ありえそうだから怖いですが)
 

そう考えると、作者の清水茜さんは、抗がん剤に対してどういう見解を持っているか気になってきました。

もしかしたら、抗がん剤の危険性は熟知していたからこそ、『はたらく細胞』では免疫細胞だけでガン細胞に打ち勝つという、前向きなストーリーにしたのかもしれません。

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ガン細胞も生きるのに必死

このマンガを読んでとても考えさせられたのは、ガン細胞側の気持ちにも焦点を当てている点です。
 

ガン細胞は、もともと普通の細胞として生まれるはずだったのが、遺伝子の突然変異によるコピーミスで出来上がってしまった細胞です。

ガン細胞も、なりたくてガン細胞になった訳ではないのです。

本当は、普通の細胞として生まれて、他の細胞と共に体の一員として暮らしたかっただけなのです。
 

それでも、一日に数千個は健康な人でもガン細胞はできあがり、そのたびにNK細胞キラーT細胞に駆逐されることになります。

「このバグり野郎」
と罵られ、見つかり次第殺されてしまうのです。
 

ガン細胞側としては、
「ただ生まれてきただけなのに、本当は普通の細胞として生まれたかったのに、なんで殺されなくてはいけないの?」
と考えたとしても、不思議ではありません。
 
 

だからといって、僕は別にガン細胞を野放しにしていいと言っているのではありません。

NK細胞の監視をかいくぐり成長したガン細胞は、最終的に人間の命を脅かす存在になるためです。
 

大事なのことは、できるだけ細胞のミスコピーをしないような生き方をすることだと僕は思います。

そもそもガン細胞が生まれてこなければ、体内環境にもきっと平和が訪れるはずなのです。
 

それでは、ガン細胞がなるべく生まれないようにするためには、どんなことに気をつければよいでしょうか?

これについては、一言でいうと『生活習慣の改善』に尽きます。

詳しくは、下記の記事でお話していますので、ゼヒ参考にしてみてくださいね。
↓↓
免疫力アップして体を強くし、ガンの再発予防をするための生活習慣

(↑ ガン再発防止をテーマにお話していますが、まだガンにかかったことの無い人にも是非読んでいただきたい内容です)

終わりに

7月から放送開始された
アニメ「はたらく細胞」、本当に面白くて
僕も毎週楽しみに見ています!

やはりフルカラーは迫力がありますし、
声優さんの声が入るとリアリティーも数段アップです!
 

なお、ガン細胞編については以下の記事でもお話していますので、よろしければご覧ください!
 

・アニメの「がん細胞」編について詳しくお話しました!ゼヒゼヒご覧ください!
↓↓
はたらくアニメ細胞7話 がん細胞「がーん」禍々しい哀戦士の悲壮。
 

大腸ガン経験者の僕の視点で
「がん細胞」編と「免疫」について熱く語った記事です。
↓↓
大腸ガン経験者の僕が語る「はたらく細胞 がん細胞編」と免疫の力。
 

・原作マンガ5巻に収録されている
「がん細胞Ⅱ」についてのお話です。
↓↓
はたらく細胞 ガン細胞編Ⅱ感想 制御性T細胞がまさか寝返るなんて!
 

・アニメ7話に出てくる
「がん細胞」の声優さんについてのお話です。
↓↓
アニメ はたらく細胞 一般細胞くんは絶対がん細胞!声優は石田彰さん
 

それでは、今日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます!!
 

はたらく細胞、↓ こちらで特集してます!
祝!はたらく細胞 アニメ化記念
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