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手塚治虫『火の鳥』黎明編 不老不死を巡って太古を生きる愛憎物語

2018年5月2日

こんにちは、べっちです。

今日は手塚治虫の名作マンガ『火の鳥』黎明編についてお話します。

実はこのブログの読者さんでもあり友人でもある方から、下記の記事で書いた生命と宇宙の話で盛り上がりまして、紹介いただいたマンガになります。
↓↓
宇宙と生命の始まりの話 反物質があるのなら「反生命」もあるのでは?
宇宙のことを考えると眠れなくなる話 素粒子の中に広がる宇宙の妄想

生と死という重い題材をテーマなんですが、とっても読みやすくて面白いマンガです。

僕と同じく宇宙や生命のことを考えるのが好きな人には是非オススメしたいですね。


太古の昔の人もやはり『死』を乗り越えたかった?

本作では『火の鳥』の生き血を飲むと、永遠の命と若さが手に入る設定となっています。

読み進めながら、
「きっと『ナギ』というこの子が不老不死を手に入れるのかな?」
などと考えながらワクワクしていました。

結局、多くの人がその試みに失敗して黎明編は幕を閉じる意外な結末となったのですが。。
 

話の途中で「ナギ」という10歳くらいの少年が、非常にストレートな疑問を投げかけるシーンがあります。

「人間ってどうして死ぬんだろう・・・?」

「死んでからどこにいくんだい?」

「死なない体になれたらなあって思うんだ」

・・・この子、僕とおんなじこと考えてます。
 

やっぱり昔の人も、今の人と同じように死ぬことは怖いと感じていたのですね。

『火の鳥』というものが実在するなら、やはり喉から手が出るほど欲しかったのだと思います。
 

それでも作中の登場人物には、不老不死なんて全く興味の無い人が出てくるのも面白いです。

『火の鳥』を仕留めた上で、
「埋めといたからお前にくれてやる」
と言い放った弓彦はカッコ良かったです。

死生観なんてやっぱり、本当に人により様々なんですよね。
 

まぁ、描いたのは手塚治虫先生なので、想像の部分もあったとは思いますが。

手塚先生自体の死生観も気になるところです。
ひょっとしたら全巻通して読むと分かってくるかもしれません。
 

そういえば子供の頃に父が買ってきてくれて読んだマンガ「世界の歴史」に、自分の娘を生贄に捧げ喜び、本人も淡々と身を捧ぐシーンが載っています

子供心に、

「昔の外国の人は、
 神様のためだったら
 喜んで死んだのかなぁ。

 怖くなかったのかなぁ。
 悲しくなかったのかなぁ、」

なんて思ったりしていました。

でもやっぱり、
怖くないわけないですよね。。
悲しくないわけないですよね。。
 

まぁ、「世界の歴史」のマンガはテーマが「歴史」なので、生贄の歴史事実を単に描いただけだったのですね。きっと。
 

それでももし、手塚治虫先生が「世界の歴史」を描いたら、生と死の心理描写の部分はものすごくこだわって描いたんじゃないかなぁと思います。
 

愛と憎しみの黎明編

黎明編では、クニ同士の争いにより大量の人があっけなく殺されるシーンが数多く出てきます。

そして生き残った仲間同士が男女関係なく愛し合う気持ち、仲間の命を奪った敵への憎しみが、非常に強く描かれています。
 

特にナギに「あんたのことが好きなんだ」と言われた猿田彦が、ナギを抱きしめながら
「もう一度言っておくれ・・・」
と何度もせがむシーンにはぐっとくるものがありました。

今の日本のように平和ボケした状態だと、男同士で抱き合いながらこんなことを言い合っていたら異常な光景でしょうけど、本作でのこのシーンは感動しかなく、全く違和感ありませんでした。
 

もしかしたら、いつ死ぬとも分からない戦乱の時代を生きる人々の愛憎は、常にこのような感覚だったのかもしれませんね。

手塚治虫先生も太平洋戦争の中を生きてきた人ですから、この愛の感覚はリアルに心の中に存在していたのかなぁ、なんて思ったりもしました。
  

ラストに向けて、普通のマンガでは決して死んではいけない立ち位置の登場人物が次々に死んでいくことになります。

最近は娘と一緒に見るディズニー映画に慣れ過ぎていたせいか、主人公クラスの猿田彦や、ナギまでもが無残に死んでしまうのはショックが大きかったです。

これはさすがに容赦ないなぁ、と。。
 

それでも、重要人物の子孫たちが次巻以降で活躍するようなので、どんな風に物語を紡がれていくのかが楽しみです。

終わりに

僕は『火の鳥』は全巻大人買いしたので、今後も一巻ずつブログで感想などお話していけたらと思っています。

次は「未来編」で、その次は「ヤマト編」となり、一度未来に進んでからまた戻ってくるのですね。
 

それにしても気になるのは、不老不死の力の行方です。

・だれかが不老不死を得ることになるのでしょうか?
・それとも結局それは夢のままで終わるのでしょうか?
 

黎明編を読む限り、手塚先生の作風はとっても奇想天外なので、これだけ苦労しても手に入らない不老不死が、意外とあっけなく手に入ってしまうこともあるかなぁ、なんて予想したりもしています。

実際にはどんな風に話が展開していくのか、今からとっても楽しみです。

それでは、今日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。

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