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手塚治虫『火の鳥』太陽編 その1 感想 神道と仏教の強烈なぶつかり

2018年5月2日

こんにちは、べっちです。

今日は、手塚治虫『火の鳥』太陽編についてお話します。

・・・実は「太陽編」はかなり長くてまだ読み切っていないので、途中までの感想になります。
 

オオカミ人間にさせられたシーンにショック!

火の鳥のラスト『太陽編』は手塚治虫先生から見て現代(20世紀)の話だと思っていたのですが、飛鳥・奈良時代の話から始まり、意外でした。

読み進めると21世紀の話も出てきて、こちらも手塚治虫先生の時代からすると近未来ですね。
 

狼の顔をした人間の表紙から、宇宙人が現代日本にやってきたのかなぁ、なんて想像もしていましたがそれもハズレでした。

なんと、敗走中の兵が首から上の皮をはぎ取られて、狼のものにすげ替えられるという惨い仕打ちだったのです。

・・・手塚先生は本当にトンデモナイことをお考えなさる。。

まぁ、「ブラックジャック」の作者でもありますし、バラバラの状態からピノコを作り上げるほどの話を作ってしまう位ですから、先生にとってはこの位たいしたことないのかもしれませんが。。
 

でも、狼の頭を付けられた人間が、そのまま狼の顔で生きていくことなんてありえるのでしょうか・・・?

医学博士号を持っている手塚治虫先生ですから根拠のある設定かもしれませんが、ちょっとこれは現実的じゃないかもなぁ、と思ってしまいます。。

仏教も新興宗教だった

中学校の頃に習った古代の歴史で、

  • 日本では古来より、八百万(やおよろず)の神が信じられていた
  • 仏教は538年に百済の聖明王により日本に伝えられた
  • その後仏教は勢力を増し、政治目的で利用されるようになった

ということは知識としては知っていたのですが、このことが当時に生きる日本人にとって具体的にどういう関わりがあったのかについては、今まで考えたこともありませんでした。
 

そして今回『火の鳥』太陽編の前半部分を読んで、当時の人に命が吹き込まれたようなストーリーを読んで、歴史の面白さを教えてもらったように思います。
 

普段は、仏教も神道も日本に昔からある伝統的な宗教くらいにしか意識することはありません。

でも、「太陽編」にあるとおり、飛鳥、奈良時代の日本人にとっては仏教伝来と普及はきっとセンセーショナルな出来事だったのですね。
 

もともと日本にいた神と、当時は異教だった仏教の神の対決シーンなど、ファンタジックな創作部分もありましたが、「神道と仏教の対立も当時はあったのかなぁ?」なんて想像が膨らみます。
 

前半時点では「神道」側の神が劣勢で、「仏教」側の神の大自然を操る妖術の前に為す術もない状況となっています。
 

天智天皇の後継ぎ問題も、

弟の「大海人皇子」 ・・・ 「神道」側
息子の「大友王子」 ・・・ 「仏教」側

のどちらが勝つのかも気になるところです。
 

歴史の授業でのおぼろげな記憶では、大海人皇子が勝つような気がしているのですが、明らかに「仏教」側の勢力が優勢なので、あんまり記憶に自信がありません。

でも、やはり人情としては劣勢の「神道」側が勝ってほしいなぁ、なんて個人的には思っています。

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憎めない「おばば」のキャラクター

「太陽編」の面白さに一役買っているのが、作中に登場する偏屈なおばあさん「おばば」です。

怪しい占いをしたり、旅に同行することになった将軍を厄介者扱いしたりと、かなり癖のあるキャラクターです。
 

ですが、仏教を拒んだことにより命を狙われた主人公の狼青年が瀕死となった時には、

「クチイヌよ わしゃな・・・
 おまえがわしの本当の息子のように思えてならぬ・・・」

と涙を流しながら看病する姿には胸が熱くなりました。
 

そして、主人公が目を覚ますと何故か21世紀の少年に成り代わっています。

前半から狼青年は不思議な夢を見るようになっていたのですが、この後半につなげる伏線だったのですね。
 

これは、
・どちらかが夢でどちらかが現実なのか、
・タイムスリップなのか、
・輪廻転生なのか、
・一人の人間の「魂」が行ったり来たりしているのか?

まだここまでしか読んでいないので、どんな風に話が展開していくのかすごく楽しみです。

終わりに

ここまで読み進めてやはり一番気になるのは、主人公と、狼の姿をした美しい娘「マリモ」の恋の行方です。
 

でも今までの「火の鳥」は、究極の愛の果てには必ず死が待っていました。

太陽編のラストも、二人が死んでしまう可能性は、残念ながら高そうです。

最後くらい、少しはハッピーで終わってもいいんじゃないかと期待もしつつ…
 

でもなぁ、、究極的には「未来編」で全てが終わってしまうことが分かってしまってるんだよな。。

核戦争での人類滅亡を描くのは、現代人への強烈なメッセージで重要なことだと思いつつ、先に見せてしまうのってどうなんだろう。

こんなマンガ、本当に唯一無二ですね。

手塚先生以外誰も描かないし、描けないと思うので、そういう意味では描いてもらってよかったのかもしれません。
 

ともあれ、太陽編の続きがどう展開していくのか、とても楽しみです!

もしかしたらその先の未来についての言及もあるかもしれないので、それも淡く期待しています。
 

それでは、今日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。

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