ヒグチアイ『ラジオ体操』等身大の葛藤を優しい旋律で包み込んだ名曲

こんにちは、べっちです。

今日はヒグチアイさんの
「ラジオ体操」という曲について、お話します。

優しいメロディー包み込まれた彼女の等身大の葛藤

少し前にカーステレオでヒグチアイさんの
「わたしはわたしのためのわたしでありたい」
を聴いて衝撃を受けた、というお話をしました。
↓↓
ヒグチアイが名曲「わたしはわたしのためのわたしでありたい」の歌詞に込めた想い

それからというもの
「他にもいい曲ないかなぁ」
と物色しているのですが、またまたいい曲見つけました。

それがコチラの「ラジオ体操」という曲です。


Youtube TeichikuMusicChannel ヒグチアイ ラジオ体操 再生時間:6分21秒

ゆったりしたメロディーで、
聴いていてとっても心地いいです。

ただ歌詞のほうは、
ちょっとヒグチアイさん
ヤサグレ気味の様子。

歌い出しからして、

コンビニの定員がちょっとやな感じで
その日一日ブルーになったり

そんなときに限って歯磨き粉
切れてるの忘れてたり


ヒグチアイ ラジオ体操

・・・そういう時もありますよね。。

でもその後の展開は、自力ではどうしようもないような大きな壁にぶち当たり、もがき続けるヒグチアイさんの等身大の葛藤が赤裸々に語られる内容でした。
 

ただ、それでも「どうしようもなく暗い」ということはありません。

優しいメロディーが温かく包んでくれるのが救いで、詞と曲のバランスが絶妙なのがこの曲の素晴らしい点だと思います。
 

そして、なんといってもコチラのサビ後のフレーズが秀逸です。

ラジオ体操みたい
来ただけで もらえるハンコ
生きただけで もらえるハンコ

よくがんばりましたって
押してあげるよ


ヒグチアイ ラジオ体操

子供の頃の夏休みに毎日やっていたラジオ体操を思い出します。

確かに、行っただけでハンコもらえますものね。
適当にやってても、ふざけてても、ちゃんとハンコはもらえます。

ただそれを、
「生きただけで もらえるハンコ」
と人生の一日に例えてしまう感性は本当にスゴイなぁと、感心させられます。
 

僕自身も、
・会社の仕事がうまくいかなかったり、
・自分の能力に限界や疑問を感じたり、
・今日は一日いいとこ無しだったとイラついたり、
といったことはいくらでもあります。
 

でも、そんな日にはラジオ体操のように
「今日一日よく生きました。よくがんばりました。」
とちょっと考え方を変えるだけで、
だいぶ心が楽になるかもしれませんね。
 

まぁ、ヒグチアイさんの場合は

なにも残せなくていい
ただ基礎は忘れるなよ


ヒグチアイ ラジオ体操

と、どんなヤサグレた日でも
「基礎は忘れない」
ようですが。。

きっと彼女の場合、歌とピアノの基礎練習だけは、どんな日でも欠かさないのでしょうね。

それと比べると僕なんか、全然自分に激甘だなぁと感じざるを得ないですが。。

間奏後の突然の生歌に鳥肌!

先ほどの PV では歌い出し部分からヒグチアイさんが歩き始めますが、2分20秒から走り始めます。

その後彼女は2分間走り続け、4分24秒から突然生歌を披露するのですが、
・その生歌が臨場感ありまくり、
・感情こもりまくり
・歌ウマすぎ
で鳥肌モノです!

生歌を30秒間歌いきった後、疲れ切った吐息がとってもリアルでした。

息苦しい中、あえてテンポはゆっくりとのびやかに歌い上げており、感動的で記憶に残る PV だと思います。
 

その後もまた走り始め、歌い終わりまでの1分30秒間を走り通したのも面白かったです。

というのも、歌の内容は
「自分一人で抱え込み頑張りすぎないで!」
というメッセージだったのに反し、彼女自身はストイックに独りで走り続ける PV がちょっと矛盾しているような気がしたためです。

やっぱりどこまで行ってもヒグチアイさんってストイックなんだなぁと再認識させられる終わり方でした。

まとめ

今日の話をまとめると、

  • ヒグチアイさんの「ラジオ体操」は、優しいメロディーに悩める彼女の等身大の葛藤が綴られた名曲
  • 特に「ラジオ体操」になぞらえて「生きただけでもらえるハンコ」という感性は秀逸
  • でも、「ただ基礎は忘れるな」と釘を刺しているのが、いかにもストイックな彼女らしくて面白い

でした。
 

そんなヒグチアイさんの「ラジオ体操」ですが、2017年7月5日に発売の7曲入りミニアルバム「猛暑ですe.P」に収録されています。

以下のリンクから、全曲30秒ずつですが試聴できます。
↓↓

 

2018年6月に発売された最新アルバムの「日々凛々」も気になっていて、どっちを買おうか、いっそどっちも買ってしまおうか、迷ってます。。
 

それでは、今日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。

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