僕のテーマ曲 スピッツ「チェリー」が20年以上愛され続けている理由

こんにちは、べっちです。

今日は1990年代から愛され続けている曲、Spitzのチェリーについてのお話です。

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チェリーは僕のテーマ曲

僕は大学時代に水泳サークル(という名の飲みサークル)に所属していて、部室で常にギターの弾き語りしているちょっと変わった学生でした。

部室で演奏していた曲の中でも、キーを下げれば歌いやすくて、ギターも弾きやすい曲として、「チェリー」はよく演奏していました。
 

サークルの部室でみんなで飲んでる時も、そんなに僕はしゃべる方ではなくて、だいたい途中からはギターを弾き語りしてました。

その流れで「チェリー」を演奏していたところ、何故か飲みながらおしゃべりしてたみんなも一緒に歌い始めたのです。

それも、1回だけの話ではありません。

部室の飲み会で僕がチェリーを弾き語るたびに、「チェリー」は何故かみんなで歌う、という不思議な光景が繰り返されていたのです。
 

チェリー以外にも何人か歌ってくれたりする曲はあったのですが、みんなが毎回歌ってくるのは「チェリー」くらいでした。

中にはハモってくれる人もいて心地よかったです。
 

そんなことを繰り返すうち、サークル内では僕のテーマ曲として「チェリー」が完全に定着していったのです。
 

結婚式の2次会で「チェリー」?!

下手の横好きと言いますか、僕はギターも歌も全然うまくはありません。

でも、サークルの友人の結婚式の二次会に招待された時には、サークル内での僕のキャラ的にギター弾き語りを頼まれることが多いです。

自分自身の結婚式の二次会もサークルのメンバー限定だったので、もちろん演奏しました。
 

今までやったことある曲は、

・純恋歌(湘南の風)
・ウェディングソング(斉藤和義)
・糸(中島みゆき)

です。
 

で、歌い終わった後なんですが、「もう一曲やって」とか、「チェリーやって」となったりします。

チェリーって失恋ソングなのに、いいのかなぁと思いつつ、結局はノリで演奏してしまいます。
 

それでも演奏してみると、部室でみんなで飲んだり歌ったりしていた頃にタイムスリップしたような、懐かしい空間に包まれます。

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チェリーが20年以上も愛され続ける理由

そんなチェリーですが、20年以上経った今でも幅広い世代でカラオケランキングの上位だったり、教科書になったり、合唱曲になったりと根強い人気があります。

これはどうしてでしょうか?

その理由について、僕が考えていることをお話しますね。

絶妙に意味不明でオシャレな歌詞

最近の日本の歌には歌詞が意味不明な歌けっこうありますよね。

その中でも僕は、Spitz の歌詞って特に意味不明だと思います。

例えば代表曲の「ロビンソン」のサビ部分ですが、

ロビンソン 作詞作曲:草野正宗
誰も触れない 二人だけの国 終わらない歌ばらまいて
大きな力で 空に浮かべたら ルララ 宇宙の風に乗る

難解ですね。。

なんとなくちょっと分かりそうな気はしないでもないですが、、
でも、やっぱり全然意味分からないです。。
 

スピッツのアルバムは結構聴きましたが、歌詞の意味分かる曲なんて無かったと思います。
 

そんな中、「チェリー」の歌詞は、なんとなく少し分かる気がします。

失恋から立ち直って前を向いて歩こうとしている曲なのかな?と。

でも、全体的に話のつながりは全然ありません。
 

また、ちょいちょい意味不明な歌詞を挟んできます。

例えば、最初のほうに出てくる歌詞で、
「夢を渡る黄色い砂」
って一体何なんでしょう。

謎すぎます。。 
 

これは恐らく、作詞した草野正宗さんのセンスで、敢えて意味を分からなくしているんだと思います。

きっと本当は意味もストーリーもあって、でも敢えて分からないような比喩を使うことで、意味を溶け込ませたのではないかと。
 

ただ、比喩に使っている言葉自体がとっても耳障りがよくてオシャレな言葉ばかりなので、万人にウケがいいんじゃないかな?と思うのです。
 

また、ピカソの絵と一緒で、分からないからこその芸術っていうのもあるのかもしれませんね。

まぁさすがに、ピカソの絵よりはスピッツの方が理解できますが。。
 

日本人に愛されるコード進行とキャッチーなメロディー

歌詞についていろいろと語りましたが、「チェリー」が人気となっている大きな理由は、むしろ曲のほうにあると思います。

スピッツがブレイクしたのは1995年のジングル「ロビンソン」で、次作の「涙がキラリ」も連続してヒットしています。
 

でもこの時のスピッツって、まだ不動の人気を誇るほどではありませんでした。

むしろ、一発屋で終わる可能性もあったのではないかと思います。
 

僕もミュージックステーションで初めて「ロビンソン」を聴いたときは、
「男なのに女の人が歌ってるみたいな変なバンドが出てきた」
位にしか思っていませんでした。
 

恐らく、スピッツの草野正宗さんとしても、まだまだ多くの人に受け入れられた訳では無いことは分かっていたのだろうと思います。

なので、当時の勢いを活かして、大ヒットとなることを強く意識した曲作りだったんじゃないかなぁ、と僕は思うのです。
 

その要素として、僕は以下の2点があると思います。

・コード進行がスタンダードすぎる点
・サビで繰り返される軽やかで印象的なフレーズ

それでは、順番に見ていきます。

コード進行がスタンダードすぎる点

まずイントロですが、

C G Am F

の「レットイットビー進行」です。
ハ長調なのも、レットイットビーそのまんまです。
 

次にAメロは、「カノン進行」ですね。

C G Am Em
F C F G

カノンとは「パッフェルベル」という人が作ったクラシックの名曲です。
J-Popで「これでもか!」という位に多用されるコード進行です。
 

そしてサビですが、「小室進行」ですね。

Am Em F C

こちらも J-POP でとっても良く出てくるコード進行です。

 

どのコード進行も、変にアレンジを加えないでストレートに採用しているのもポイントだと思います。
 

当時のスピッツの状況で、ここまであからさまに典型的なコード進行だと

「もう絶対売るぞ!次の曲は外せない!」

という気迫すら感じます。
 

サビで繰り返される軽やかで印象的なフレーズ

サビのメロディーは、とても綺麗でリズミカルなフレーズが4回繰り返されます。

草野正宗さんの歌声ともすごく合っていて、耳障りが良く、しつこくないのもいいですね。
 

結局のところ、「チェリー」の人気の一番の秘密は、このサビのフレーズなんじゃないかと思います。

やはりみなさん、この軽やかで聴きやすいサビのフレーズが好きなんじゃないかなぁ、と。
 

「チェリー」リリースの前年、ロビンソンを初めて聴いたときには正直、「ルララ」の部分の裏声で、なんか生理的に「スピッツ無理かなぁ」と感じてました。

学校の友達の間でも、「ルララ」の裏声が気持ち悪いという理由で、「アンチスピッツ」はいました。
 

でも、「チェリー」のサビを聴いた時に、
「あれ、なんかイイかも」
と感じたのです。

そうなると、ロビンソンもつられて良い曲ではないか?と思い始めたから不思議です。

そしてだんだんと芋づる式に、スピッツ自体の僕の評価も良い方に変わっていきました。
 

きっと、アンチスピッツだった学校の友達もおんなじだったんじゃないかと勝手に思っています。
 

↓スピッツ チェリー 公式動画です(フルPVです!)

まとめ

今日はスピッツの「チェリー」のお話でした。

「チェリー」が20年以上愛されている人気の秘密について、僕なりの見解をまとめると、

  • 意味不明だけどセンスのある歌詞
  • スタンダードすぎるコード進行
  • 軽快でリズミカルな耳障りの良いサビ

でした。
 

それにしても、あんなにいつも弾いてたギター、最近めっきり弾かなくなってしまいました。

理由はいろいろあるんですが、久しぶりに触ると弦を押さえる指がけっこう痛いから、というのが大きいと思います。
 

なので最近はその代わりでもないですが、時々ピアノ弾いてます。

4歳の娘もピアノの興味深々で、一緒にピアノを鳴らして楽しんでいます。
 

うーん、ピアノの弾き語りができるようになったらきっと楽しいだろうなぁ。。

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