「AutoHotkey」ショートカットキーを自分で作れるWindows便利アプリ
こんにちは、べっちです。
あなたは PC を使う時に、
「このアプリではなんでこのショートカットキーが使えないんだろう」
と、やきもきしたことはありませんか?
また、
「このキーボードショートカットは押しにくい」
と感じたことはありませんか?
今日はそんな悩みを解決するフリーソフト、
「AutoHotkey」
をご紹介します。
使用するには設定ファイルに自分でプログラミングしなければならず少し敷居が高いかもしれませんが、それほど難しくありませんので安心してチャレンジしてみてくださいね。
AutoHotkey とは?
例えばキーボードでウィンドウを最小化したい場合、
Alt + Space → N
と押すことで、マウスを使わなくてもウィンドウを最小化できますよね?
でも、たかだかウィンドウを最小化するだけなのに、3つのキーを押すのはなんだか面倒です。
ここでもし、
Ctrl + , (カンマ)
と押すだけで、ウィンドウを最小化できたとしたら、少し楽ではないでしょうか?
・・・こんなことが AutoHotkey では可能になるわけです。
やり方はとってもシンプルで、設定ファイルに一行書くだけです。
この記述について少し解説すると、
^,::Send, !{Space}n
この赤字の「::」を挟んで、
・左側の^,が、「Ctrl + , が押された時に・・・」 を表していて、
・右側のSend, !{Space}nが、「Alt + Space → N の送信する」 を表しているのです。
( ^ は、Ctrl を押しながら、
! は、Alt を押しながら、
を表します)
・・・ちょっとややこしいですかね?
でも、AutoHotkey でどんなことが出来るか、伝わりましたでしょうか?
AutoHotkey のインストール
それでは、早速 AutoHotkey をインストールしてみましょう。
ダウンロードは下記のページからできます。
↓↓
https://autohotkey.com/download/
⇒ 「Download Autohotkey Installer」
をクリックすると、ダウンロードが始まります。
ダウンロード後にインストーラを実行すると、下記が表示されます。
⇒ Express Installationをクリックします。
インストール完了の旨が表示されます。
⇒ Exit をクリックすれば、インストールはおしまいです。
AutoHotkey の使い方
AutoHotkey は、通常のソフトとは少し毛色が違っていて、インストールしただけでは何も起きません。
設定のためのウィンドウも存在しません。
AutoHotkey を使うためには、設定を自身でテキストファイルに記述し、AutoHotkey に読み込ませて起動させる必要があるのです。
設定ファイルはメモ帳などのテキストエディタで記載し、拡張子「.ahk」で保存します。
そして、そのファイルをダブルクリックすると、 AutoHotkey に読み込ませて起動することができます。
それでは実際にやってみましょう。
まずはメモ帳を起動します。
メモ帳の起動の仕方
まず、Winキー + R を押し、「ファイル名を指定して実行」を表示します。
notepad と入力し、「Enter」を押します。
はい、メモ帳が起動しましたね。
AutoHotkey の設定記述
ここでは、先ほどお話した「ウィンドウの最小化」の設定を記述してみます。
^,::Send, !{Space}n
とメモ帳に記述してください。
(↑のコピペでも問題ありません)
記述出来たら、保存します。
ここでポイントは、「ファイルの種類」から「すべてのファイル (*.*)」を選ぶことです。
次にファイル名ですが、拡張子より手前部分は何でもかまいません。
ですが、拡張子は必ず「.ahk」とする必要があります。
この画像の例では、「sample1.ahk」としています。
すると、保存先のフォルダ(今回はデスクトップ)に、見慣れないアイコンのファイルが出来上がっています。
そして、おもむろにこのアイコンをダブルクリックしてみると・・・
画面右下の通知領域に、「H」のマークが追加されています。
これで、「sample1.ahk」を読み込んだ状態で AutoHotkey が起動できました。
この状態で、sample1.ahk で記載したとおり、Ctrl + , でウィンドウを最小化できるようになっています。
とまぁここまで書いて気づいたんですけど、ウィンドウの最小化って、Aeroプレビュー有効時には確かWinキー + ↓で出来ますね。。
普段 Aeroプレビュー無効にしているので忘れてました。。
・・・気を取り直しまして、次の話に進みます。
特定のアプリの時だけ有効なショートカットキーを作る
AutoHotkey では、特定のアプリを使っている時だけ有効なショートカットキーを作ることもできます。
例えば Excel を使っていたら、Excel のシート名を変更することはよくあると思います。
通常は Excelでシート名を変更する際は、シートの部分をダブルクリックしますよね。
一応これは、キーボードだけでも操作できますが、Alt + O + H + R と順に押さなければならず少々面倒です。
そこで、今回は Excel を使っている時だけ、Ctrl + ] を押したらシート名を変更する方法を説明します。
まず、先ほどの「sample1.ahk」をメモ帳で開きます。
使用中の設定ファイルを開くためには、通知領域の「H」のアイコンを右クリックし、「Edit This Script」を選択します。
そして、赤枠の部分を書き込みます。
下記、コピペ用です。
#IfWinActive ahk_class XLMAIN ^]::Send,!ohr #IfWinActive
・XLMAIN というのが、Excel を表しています。
・!ohr の部分が、Alt + O + H + R を表しています。
記載し終わったらメモ帳を保存します。
そして、通知領域の「H」のアイコンを右クリックし、「Reload This Script」を選択します。
これで、Excel を使っている時だけ、 Ctrl + ] を押したらシート名を変更できるようになりました。
スタートアップへの登録
一度 AutoHotkey を起動しておけば、Windows がログオフされるまではずっとショートカットキーは使えます。
しかし、いったんログオフ(またはシャットダン)してから再度ログオンすると、作成した「~~.ahk」のファイルをダブルクリックしないと AutoHotkey は開始されません。
そこで、わざわざ「~~.ahk」をログオン時にダブルクリックしなくても済む方法を説明します。
Windowsのスタートアップを使う方法です。
まず、Win + R で「ファイル名を指定して実行」を表示します。
次に、shell:startup と入力します。
スタートアップフォルダが開きました。
ここに、先ほどの「sample1.ahk」のファイルか、ショートカットのファイルを配置します。
これで、Windows開始時に、必ず「sample1.ahk」を読み込んだ形で AutoHotkey が起動するようになりました。
終わりに
今回は AutoHotkey というフリーソフトについて、ほんの触りだけお話しました。
もし本格的に AutoHotkey を使いこなすとなると、設定ファイルの記載方法を理解する必要があります。
下記のサイトに、多くのサンプルや解説が載っていますので、よろしければぜひ参考にしてみて下さいね。
それでは、今日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます!!
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